桜の撮り方 2015、夜桜撮影を成功させるポイント - 静岡・河津桜まつりで実践
といっても、温泉につかって一杯というのはまだ早い。ここでの目当ては、山中にそびえ立つ巨大建造物「河津七滝ループ橋」である。
このループ橋は建造物マニアにはお馴染みのもの。ぐるぐると渦巻く橋の根元には河津桜の木があり、自然と人工物の絶妙なマッチングが絵になる、隠れた桜の撮影スポットでもあるのだ。
PowerShot G7 Xを三脚にセットし、レンズを上に向けて、桜ごしにループ橋の滑らかな曲線を捉えてみた。感度はISO400に、シャッター速度は30秒に設定。小さく見える星の輝きまで、きっちりと撮ることができた。
さらに、PowerShot G7 Xに搭載されたユニークな撮影機能、シーンモードの「星空軌跡」も活用してみた。
このモードを選んでシャッターボタンを押すと、低速シャッターによる撮影が一定間隔で連続的に行われ、同時にその撮影データがカメラ内で合成され、星の動きが1枚の写真上に光跡として記録される。
一般的な長時間露光による星の撮影では、空に露出を合わせるとライトアップされた建物や夜桜は露出オーバーで写ってしまうことが多い。だが、この星空軌跡モードでは、カメラまかせの設定で明るい部分と暗い星空の両方が最適な露出に仕上がる。