本田圭佑も香川真司も横一線で扱う、ハリルホジッチ新監督の日本代表改革
それでも、独自色の一端をのぞかせてもいる。ワールドカップおよびアジアカップのメンバーからそれぞれ20人を選んだ一方で、歴代最多の152キャップを誇るMF遠藤保仁(ガンバ大阪)を外した点だ。
「皆さんもご存じのように、私はワールドカップ・ロシア大会への準備のために日本に来た」。
ハリルホジッチ監督はそのキャリアに敬意を表しながら、長く日本の心臓に君臨してきた遠藤をリストに加えなかった理由を自ら明かした。
○スター選手へ向けられた指揮官の"メッセージ"
昨シーズンのJリーグMVPを獲得した遠藤は、いま現在も卓越したパフォーマンスを披露している。ハビエル・アギーレ前監督にも重用された。ロシア大会開催時で38歳となる年齢が考慮されたこともあるが、遠藤の選外にはもうひとつの意図が込められていると見ていいだろう。
都内のホテルで13日に行われた就任会見で、ハリルホジッチ監督はこう宣言している。
「私はチームがスターだと思っている。個々の能力をダメにしてはいけないが、スター選手もチームのために仕事をしてもらうということだ」。
ザックジャパンはさまざまな意味で、FW本田圭佑(ACミラン)