2015年3月23日 06:00
我々はユーザーのために立ち上がる - 冨田COOに聞くVivaldiブラウザ(前編)
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●Operaの歴史とVivaldiの前史
1月28日、Operaの創業者で元CEOのJon Stephenson von Tetzchner氏が率いるVivaldi Technologiesから、突如として新たなWebブラウザ「Vivaldi」が発表された。まだ開発中の製品ながら、マウスジェスチャーや複数タブの統合など、かつてのOperaを思わせるユニークな機能がブラウザマニアの間で話題となっている。
今回、同じくOpera出身で現在はVivaldi TechnologiesのCOOを務める冨田龍起氏に、同社本社のあるノルウェー・オスロにて話を聞く機会を得ることができた。Vivaldi開発に至った経緯、今後のロードマップ、そしてWebブラウザというソフトウェアに対する思いを存分に語ってもらったので、ここでお届けしたい。
○Operaの歴史とVivaldiの前史
インタビュー内容を掲載する前に、OperaとVivaldiをめぐる状況を一度整理しておいたほうが良いだろう。
Tetzchner氏が創業したOpera Softwareが開発するブラウザ「Opera」は、軽快な動作、高度なカスタマイズ性、携帯電話やゲーム機なども含む対応プラットフォームの幅広さなどで知られ、インターネットユーザー全体に占めるシェアは小さかったものの、独自のユーザーを獲得していた。