2015年3月23日 06:00
我々はユーザーのために立ち上がる - 冨田COOに聞くVivaldiブラウザ(前編)
が、独特の軽快な操作感や細かなカスタマイズ機能を求め、現在もOpera 12を使い続けている一定のユーザーが存在する。
数年間の沈黙を破って再びブラウザ市場へ帰ってきたTetzchner氏は、Vivaldiを「A new browser for our friends」と呼んでおり、かつてのOperaを愛用する/していたユーザーの受け皿となることを目指して開発された製品であることは間違いないようだ。
ここまでが簡単なOperaの歴史とVivaldiの前史だ。今回話を聞いた冨田龍起氏は、2001年に日本人社員第1号としてまだ小さかったOpera Softwareに入社し、ノルウェー本社勤務を経て米シリコンバレーや日本でのビジネスの立ち上げや、テレビ等への組み込みブラウザ事業などを担当した人物で、VivaldiではCEOを務めるTetzchner氏と共に戦略立案やマーケティングにあたっている。
冨田氏は現在はシリコンバレー在住で、ノルウェー・オスロとアイスランド・レイキャビクにある開発拠点を訪れる出張の合間に今回のインタビューが実現した。それでは、Vivaldiが生まれる前夜の物語から聞いていこう。