P&Gの紙おむつ「パンパース」は日本で作られている! - 明石工場に行ってみた
また、工場内の製造室だけでなく、オフィススペースを含めて針やホッチキスの持ち込みは厳禁だ。持ち物には各自すべて記名をし、万が一落とした場合にもすぐにわかるような工夫が施されている。
また、建屋は外気の影響を受けないように密閉された空間で、外部から虫が混入しないように防虫管理も徹底。排気ガスの影響を避けるため、工場内のフォークリフトも電動のものを採用し、一部喫煙所以外、火気の使用は厳禁で、食堂もIH調理器を導入している。
○世界中の優秀な技術者が明石へ
新製品「パンパース さらさらパンツ」の開発にあたって、世界中の技術者がこの明石工場に集結し、製造開発から設備設計に関する熱い議論が繰り広げられたという。グローバル企業の壮大なプロジェクトの舞台として明石工場が選ばれたのは、数十か国にまたがる紙おむつの生産工場の中でも世界トップの生産技術を誇っていることが認知されていること。さらに、品質に関する消費者の目が最も厳しいのが日本であるという共通認識のもと、日本で品質が認められれば世界的にも十分通用するという同社の判断だったとのことだ。実際、生産設備の開発やオペレーションに携わる山口さんは「消費者の方々からの声を次の製品開発にフィードバックするために、いただいたご意見を資料として他国のメンバーに見せると『いったいそれのなにがおかしいのか?』と驚かれることが多々ある。