今も残る「女は愛嬌」「寿退社」プレッシャー - サイレントマジョリティOLの実態
短大を出て就職活動をするときに、総合職は受けなかったので、事務職を探しました。でも、転職した友達に聞くと、事務職の社員の募集はもう少なくなっていると聞きました。
――そうですね。なかなか社員で事務職っていう人は派遣にとって変わろうとしていると聞きますね。だから、一般職の人を探すのはけっこう苦労したんです。Mさんは働いていて、ここはちょっとつらいなっていうことはありますか?
そうですね。女は愛嬌、みたいなプレッシャーがかなりありますね。というのも、この会社では、寿退職以外で辞める人がほとんどいないんです。
転職で辞めた同僚がいたけど、それはすごく珍しくて、うちの会社より余所に行きたいなんて裏切られた、みたいな感じに思う人もいるのがわかって、それだと結婚で辞めるしかないのかって。まだ相手もいないんですけどね。
――結婚願望が個人的にあるわけじゃないけど、会社を円満に辞めるために結婚願望が出てきたということですか。けっこうなプレッシャーですよね。今、会社ではどういう立場ですか?
私は年齢的には上から2番目くらいですね。みんな本当に辞めちゃうんですよ。寿で退社しないといけないという決まりはないけれど、仕事を続けた女性の前例もないのでそういう空気ができあがっています。