村上佳菜子に鈴木明子…フィギュアスケートの使用曲の決め方あれこれ
また、有名な選手が使っていたから「この曲を使いたい」という選手もいます。
このように映画やドラマ、また試合観戦などを通じて、知った曲を使うというパターンが一番多い選び方ではないでしょうか。私自身も、現役最後のシーズンで使用した曲(FS: 篤姫)は大河ドラマの影響が大きいです。
○コーチや振付師が薦めてくる場合もある
スケーターの中には、感性を養うためにミュージカルやバレエなどの芸術鑑賞に行く人も多く、そこで使用されていた曲を使う選手もいます。今シーズンの村上佳菜子選手は、ショート・フリー共に「オペラ座の怪人」の中の使用曲を用いていましたが、「劇団四季」のミュージカルを見てからずっと使いたかったようです。
「リバーダンス」という曲もよく使われていますが、これもアイリッシュ・ダンスを中心とした舞台作品の中で使われている曲です。このように自分自身で勉強のために見た作品の楽曲も、プログラム曲に選ばれることが多いです。また、周囲の意見を参考にして決めるというパターンもあります。
振付師の方が、「この選手に合うだろう」と持ってきてくださる場合や、普段指導をしてくださっているコーチが、「この曲が好きだからぜひ滑ってほしい」