2015年4月22日 12:08
25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (10) 米国から逃避するマネー - 株価2万円突破の推進力に
日経平均2万円本格突破の推進力になったことは間違いありません。長期マネーの代表格米年金基金はTOPIX選好度がお好みです。例えば、運用規模3位のカルスターズ(カリフォルニア州教職員共済年金基金)は、昨年からCIO自身がTOPIX買いを明言するほどです。
そして、新興国株も、「米国株こう着状態が続く限り」という条件付きながら、買い直される傾向が見られます。米国出口戦略によるマネー引き揚げの悪影響を最も受けやすいセクターですが、既に売り切られ、買いの値ごろ感が生じています。
EMEという新語も最近はやり始めました。エマージング・マーケット・エコノミーの略語です。たまたま、NY連銀ダドリー総裁の20日の講演原文を読み込んでいたら(希望的ながら年内利上げあり、との見出しが市場で材料視された講演)、「EME」という単語が20回も使われていました。
ちなみに、「FOMC」は12回しかありません。
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ヘッジファンドのレベルでは、トルコ・ブラジル・韓国などの国名が、見直し対象として挙がっています。かくして、短期ホットマネーは、米欧日新興国と循環的に回遊しますが、長期米国年金マネーは、米国株の運用配分を減らし国際分散運用傾向を強めているのです。