新社会人として初めての給料明細をもらって、「手取り額」が少ないことに驚いた人もいるでしょう。サラリーマンは、給料から健康保険料、厚生年金、税金などが天引きで差し引かれるので、実際に手にする金額は初任給として聞いていた額より少なくなるのです。でも、実は2年目に、さらに引かれるものがあります。それが「住民税」です。なぜ2年目から引かれるのか、そのナゾを解き明かします。
○給料から引かれる社会保険料、税金には何がある?
給料から、どんなものが差し引かれるのでしょうか。初めてもらった給料明細に細かく書かれていますので、一度じっくりと確認してみましょう。大きくは、社会保険料と税金の2つ。
これを「法定控除」といいます。
社会保険料には、厚生年金、健康保険、雇用保険があり、それぞれ所得に応じて金額が決まります。
ただし、厚生年金と健康保険に関しては、前月分を当月の給料から差し引く仕組みなので、多くの企業では5月の給料から差し引きます。つまり4月の給料から引かれる社会保険料は雇用保険のみというケースが多いのです。
4月の給料は、もともと1カ月フルで勤務していないので、所定の給料も少ないのですが、引かれる社会保険料も少ないので、実際に、「手取り額が少ない!」