日本マイクロソフト、セキュリティ対策に対する最新の取り組み
モバイル(デバイス)側によるセキュリティ対策が必要だ」と、現在のセキュリティ対策のキーポイントを説明した。なお、Byrne氏はMicrosoft入社前の18年間、サイバーセキュリティに関する業務に従事。現在はCSOとして各国の政府機関や企業とともに、セキュリティに関わる問題に取り組むセキュリティアドバイザーを率いる立場にある。
「世界中の企業や政府機関もしくは個人をターゲットに、攻撃を仕掛けるサイバー犯罪やプライバシー情報の漏えいは、企業経営者や政府機関の重要課題」とは、米国のコンサルティング企業であるMcKinsey & Companyの発言だ。これ引用して、現在の調査情報を説明した。日本マイクロソフトがまとめた数値によれば、不正な侵入を検知するまで要する期間は243日、データ侵害に対する平均コストは4.2億円。年間15%ずつ増加している。そして、サイバー攻撃による生産性低下や成長障害といった全体的な損害は、約360兆円にも及ぶという。
セキュリティ問題が解決に至らない背景には、IT環境の複雑化があるとByrne氏。ITの技術革新はメリットである反面、プラットフォームやインフラが複雑に絡み合い、デバイスの多様化も拍車を掛けている。