日本マイクロソフト、セキュリティ対策に対する最新の取り組み
この複雑化した構造はセキュリティチームの負荷にもつながり、その隙間を縫って攻撃者はプライバシー情報の奪取やマルウェア攻撃などを仕掛けているのが現状だと述べた。
次に引用したのが、米Verizon Communicationsのセキュリティレポート「2014年度データ漏えい/侵害調査報告書(Data Breach Investigations Report)」である。写真では分かりにくいものの、Byrne氏は「セキュリティ問題が複雑かつ変化している点を視覚的に把握するため」と引用理由を説明した。ちなみに左上の折れ線グラフは2009年から2013年までのセキュリティインシデント(侵害事例)をまとめたものだが、2009年トップのブルートフォースアタックは年を重ねるごとに順位を下げ、2013年は12位に下落している。
年月を重ねるごとに新しい脅威が登場し、過去のセキュリティ対策は役に立たなくなるパターンが例年繰り返されていると、セキュリティ対策の現状を分析。そのためMicrosoftは、セキュリティチームが現状を把握したうえで、労力に対する優先度の付け方が重要だと考え、企業や政府はもちろん社会全体にコミットしているという。