タバコの煙? ガーデニングの害虫? 急増中の「ベランダトラブル」とは
■隣家のガーデニングから害虫が……
【トラブルケース2】「隣人がベランダいっぱいにガーデニングをしていて、アリや蚊など害虫が集まってくるし、土が流れて共用の排水溝が詰まって困るんです」と訴えるBさん。もめ事は避けたいので今は我慢していると言いますが、隣人に注意することはできるのでしょうか。
穂積さん:注意する必要があるでしょう。直接言うとトラブルになることがあるので、管理会社か家主に伝えましょう。
隣人には、「ベランダは共有部分であり、緊急時の避難経路のための場所であること」、「ガーデニングや物を置くための場所ではないこと」を認識してもらわなくてはなりません。
ベランダの床に敷くウッドデッキや取り付け式の屋根やテントも、多くのマンションの規約で禁止されています。火災の予防、避難経路の確保などのためです。
また、ベランダの排水には十分な注意が必要です。
土やごみで排水溝が詰まると、雨の日には階下へ水漏れすることがあります。肥料の臭いも、ケース1のタバコの煙や臭い同様に、隣家にとっては迷惑なだけです。
ベランダでのガーデニングは避難経路をふさがないよう、ご近所に迷惑をかけないよう、掃除とお手入れをしながら楽しみましょう。