ニチレイが30億円をかけて冷凍炒飯「本格炒め炒飯」をリニューアル - その意図とは
一方、昨今の加工食品市場では、生麺のような食感を持つインスタントラーメンが登場するなど、より技術改良に注力していかなければならない時代がやってきました。そこで今回、弊社では30億円を投資して、工場に全く新しい製造ラインを導入しました。企画発案自体からだと約5年ほどかかっています。
――新しくなったポイントをお聞かせください
大きく分けて4つあります。まずは強い火力。プロの料理人の方が使う強い火力を採用しています。2つ目に高温の熱風を吹きつける弊社独自の特許製法で、お米の余分な水分を一気に飛ばし、中華料理屋で出ている炒飯のようなパラパラなご飯を再現しました。さらに3つ目に味付けへのこだわりとして、自社の同じ工場で製造っている焼き豚の煮汁を調味料として使用しています。
4つ目にラードと植物油にネギ・しょうが・にんにくを加えた“焦がしネギ油”を使用しています。
――パラパラとした炒飯を実現している“新・本格炒め製法”とは、具体的にはどのような技術なのでしょうか?
炒め工程を3段階に分けています。まずは一次炒めとしてご飯に卵をコーティングする工程。次に250度以上の高温熱風を吹きつけることにより、水分を飛ばします。