Windows 10、海賊版アップグレードをめぐるMicrosoftの迷い - 阿久津良和のWindows Weekly Report
と述べている。ちょうどこれはWindows XPで行った「Windows Genuine Advantage Notifications」に似た対策機能だ。
厳密に述べればウォーターマークは電子情報の著作権保護のために用いることが多く、通常はユーザーに見えないようにするが、海賊版Windowsへの対策としてユーザーに正規ライセンスの購入をうながすという。ちなみに筆者も目にしたことはないが、Windows 7などにも同様の仕組みが組み込まれており、「This copy of Windows is not genuine」というウォーターマークが現れたスクリーンショットを掲載する掲示板もあった。
Microsoftが海賊版を許容することは、長年海賊版に悩まされてきた歴史を振り返ると考えにくい。しかし、中国市場において海賊版ユーザーを正規ライセンスに導くことで得られるメリットは大きく、ソフトウェア単体からプラットフォームから収益を得るビジネスモデルの変革を踏まえれば、昨今のMicrosoftならあり得る話でもある。また、BSAグローバルソフトウェア調査2013コンプライアンスギャップによれば、2013年時点の中国における海賊版使用率は74%で世界4位(トップはベネズエラの88%)。