くらし情報『愛知県名古屋市で開催! 「いつだって猫展」で江戸時代の猫達に会ってきた』

愛知県名古屋市で開催! 「いつだって猫展」で江戸時代の猫達に会ってきた

に分かれた妖怪のことです。猫または、人語を話したり、人間に変化したりする能力を持つそうです。人の言葉を話せるようになるのに10年、神通力を使いこなすまでに14から15年必要とされ、狐と猫が交わってできた子はさらに短い年月で化けるようになるのだとか。

○「徒然草」によると、飼い猫も猫またになる

猫またが文献上最初に登場するのは、皆さんご存知、吉田兼好の「徒然草」なんですね。「つれづれなるままに日くらし硯にむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ」の、あの「徒然草」です。

「奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなる」と、山に棲む猫またについて記述があります。また、「山ならねども、これらにも、猫の経上りて(へあがりて)、猫またに成りて」と、山奥に生きている猫ではなくとも、飼い猫も長生きすれば猫またになることを物語っているんですね。ということは……筆者の家の猫(名前はリク)ももしかしたら猫またになる可能性も……。


猫または人を食らう恐ろしい妖怪ではありますが、もしうちの子が猫またになったら容貌がよけいに愛らしくなってしまうのでは、と考えてしまう筆者です。

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