都会に家を建ててしまったけれど、故郷の墓はどうすればいい!?
今あるお墓の1番の問題は、「故郷にある墓が維持できなくなっている」ことにあります。
――確かにお墓が問題になっているのだとは思いますが、それは人口減少に悩む地方や、「無縁化」してしまった一部の人の問題なのではないでしょうか?
今、自分の将来がどうなるのか、考えることがむずかしくなっています。例えば結婚しなかったらどうなるのか?あるいは、結婚して、家庭をつくって、子どもがいて、年をとって…・・・自分が80歳、90歳になる、そういうことをなかなか考えられないわけです。
医療の発達や社会の変化により高齢化社会になったことで、新しい事態が生まれているわけです。そのため、昔の考え方が通じない、一時当たり前と思われていたことが当たり前ではない社会になりつつあります。
――なるほど。だからこそ、墓の問題を今、考えなければいけないわけですね。
日本の墓は「家」単位でできていて、家が続くことの象徴として墓があります。
ですが、今は家の役割が小さくなってきていて、制度がズレてきている、でも簡単になしにすることができないわけです。将来にわたって若い人が墓の管理を維持しなければならないということを、今、考えなければいけないんです。