都会に家を建ててしまったけれど、故郷の墓はどうすればいい!?
勢いが激しい。人口の減少がますます本格化してきて、2040年には、年間約167万人が亡くなって、生まれてくる数が66万人しかいなくて、毎年100万人ずつ減少していくと予測されていて、想像もつかない事態です。消滅するのは地方や故郷だけでなく、日本全体が消滅しかねないわけです。
今の人は世間、共同体の中に生きていなくて、ノマド※という言葉がありますが、ノマド化、個人化しているんです。家社会と言われていたものが、もうなかなか言えなくなっていて、今の日本人はどう生きるべきかを、考えなくてはいけなりました。
個人としていろいろなものにしばられない、自由を尊重する方向に進んでいる社会の中で、家を持たない、墓を持たない生き方のほうが、時代に即した生き方になるかもしれません。
ですが、墓は簡単に片づけられるものではありません。墓石はどうするのか、墓地をどうするのか、檀家をどうするのか、墓は簡単になしにできません。
もっと、「墓ってなんなの?」ということを自分自身が考える必要があります。自分たちを幸せにする墓のあり方、この本を参考にあなた自身の墓をどうすることが理想なのか考えていただきたいです。
※ノマド:英語で「遊牧民」