都会に家を建ててしまったけれど、故郷の墓はどうすればいい!?
時間がたてばたつほど解決できなくなります。
――とはいっても、やはり習慣や伝統は守るべきという考えもあると思うのですが?
例えば、今「夫婦別姓」が最高裁で審理されていますが、その場合には何々家の墓といった話も通じなくなります。従来の家のあり方が変わるのに、墓のあり方が変わらないわけにはいきません。
かつてのように、妻が同じ墓に入るのが当たり前、今までの墓のあり方がこうだから、ということを後を継ぐ人が受け入れてくれないわけです。
習慣や伝統といっても、実は最近生まれたのものだって多いんです。日本は火葬率が99%を超える「火葬大国」ですが、日本で火葬が普及したのは戦後です。クリスマスだって、昭和20年代の頃は男性がバーで騒いで祝うものでした(笑)。社会の変化ともに習慣だって変わるべきです。
しきたり=伝統という考えが間違っていて、しきたりは時代にあった新しいものなんです。
しきたりが時代にそぐわなくなって家族や親族の間で問題が起こるのであれば、新しいしきたりを考える必要があります。
――時代にそぐわなくなった墓のあり方を、変えていかなければいけないわけですね。
今、社会がすごく変わってきています。