「人生を"ドラクエ化"せよ!」 - 元エニックス社員の仕事術とは?
これを現実世界に適用させます。
――"人生ドラクエ化"、思いついたきっかけを教えてください
エニックス時代の上司の次の一言でした。
「JUNZO君、ゲームとは何か? というレポートを書いて提出してよ」
この上司からのクエストをきっかけとして、私は自分なりのゲーム理論を構築していくことになりました。ただ、当時は、ゲーミフィケーションという言葉、発想すらない時代でしたし、ゲームについて哲学している参考文献も皆無でした。あったのは、従来型の「遊び」に関して哲学してある本が2冊、『ホモ・ルーデンス』(ホイジンガ著、高橋英夫訳/中央公論新社/1973)と『遊びと人間』(ロジェ=カイヨワ著、多田道太郎・塚崎幹夫訳/講談社学術文庫/1990)だけでした。私は、この2冊と、ドラクエのマニュアル、そして今までのゲーム体験を元にして、類例が全くない独自のゲーム理論を築き上げていったのです。そして、この独自のゲーム理論を元にして、人生ドラクエ化理論が出来上がったのです。
○ドラクエの本質は「遊びの楽しさ」である
――ゲームが苦手な人でも楽しむことができるのでしょうか?
この本を楽しみながら読むことができるか? という意味なら、イエスです。