2015年5月29日 12:00
小売・流通業とマーケティングのトレンドを読み解く (1) オムニチャネルとは、消費活動の"いま"を読み解くこと
といった施策で、色々なチャネルを行き来する消費者にとっての利便性向上を図っています。(オムニチャネルという言葉は、「お客様にいつでもどこでも買ってもらえるように自社の販売・流通チャネルを統合する」という考え方から来ています)
この戦略は新しい消費行動を好む消費者から強烈な支持を集め、Macy’s は、2009年からわずか6年で売上を20%増、営業利益率を約2倍に伸長させることに成功しました。また、同社のECサイトは、40億ドル以上 (日本円で4000億円以上)の売上を誇るまでに成長しています。
このように Macy’s が成果を出したことで、彼らが掲げていた「オムニチャネル」は、長年の悩みを解決する画期的な戦略として注目を集めるようになりました。
○オムニチャネルは、企業それぞれ
オムニチャネルという言葉は、Macy’sが新しい消費行動に対応するためにとった戦略として注目を浴びたわけですが、それはあくまでもやり口の一つであり、(当然)そのまま処方してすべての会社に効く万能薬というわけではありません。
オムニチャネルという言葉が流行した結果、多くの会社が「とりあえずチャネルを統合しよう」