頬が赤らんでいる子どもを表現しているんです。つまり、「色っぽさを残しつつカワイイ感じ」が、ぽってり唇と血色チークなんです。色っぽい大人っぽさとカワイイ子どもっぽさの、どっちつかずも、男性を困惑させる原因かもしれませんね。
以前、黒髪/太眉が流行する背景として社会的な理由について紹介しました(「黒髪と太眉が流行の兆し - 社会経済との関係性を考察」)。社会経済が回復に向かっていること、女性が男性から守られる必要性がなくなりつつあることなどを紹介しました。
おフェロ顔の、大人っぽさとかわいい感じというのは大人と子どもの中間だと思うんです。ちょうど、社会経済が回復に向かっている途中だからこそ、完全な大人ではなく中間な存在を目指しているのでしょう。男性からすれば、どう接していいかわからないため、ウケはよくないかもしれません。
※写真と本文は関係ありません
○著者プロフィール
平松隆円
化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。