くらし情報『本当に利用者の立場に立ったものづくりとは? - 実利用者研究機構の「使いやすさ検証済認証」』

2015年6月9日 09:46

本当に利用者の立場に立ったものづくりとは? - 実利用者研究機構の「使いやすさ検証済認証」

と回答されるかもしれないが、それは設計した側の考えによる仮説を検証しているに過ぎない。本当に必要なのは「想定外」を検証することだ。

機能やユーザビリティ向上のために盛り込んだ事項は、製品を得点で評価した時に(高い低いはあるが)基本的にプラスになる。しかしプラスにすることに捉われたがために、手つかずで残った部分やプラスとトレードオフで削ったり、変更した部分が、評価にとってのマイナスになっていることに気付かないと、思わぬところで使いにくさや事故につながる恐れがあるのだ。

また、開発企業がテストを行う状況と、実際の使用状況が異なっていることもある。店頭デモや試用で便利そうだと思っても、買って家で使ってみるとそうでもなかった、という経験はないだろうか。他にも、小さな違いが見えない部分で蓄積されていることが考えられる。社員やその家族、自社製品の利用者などから募集したモニターでは、その前提となる部分の違いに気付けないことが多いのだ。
こうしたことから、横尾氏は「使いやすさ検証済認証」の取得にあたっては、第三者による利用者テストを必須としている。

横尾氏「自社基準でなく、第三者の法人や専門機関が募集したモニターによる利用者テスト行うことで、全体の質が上がっていくと考えています。」

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