くらし情報『本当に利用者の立場に立ったものづくりとは? - 実利用者研究機構の「使いやすさ検証済認証」』

2015年6月9日 09:46

本当に利用者の立場に立ったものづくりとは? - 実利用者研究機構の「使いやすさ検証済認証」

それを基本に、目的別の操作の流れを構築し直し、操作画面のボタンデザイン・書体・配色を決めていった。画面の文字には視認性の良いユニバーサルデザインフォントを採用し、ボタンや文字はカラーユニバーサルデザインに配慮して配色を決めるなど、誰にでも使いやすいユニバーサルデザイン(以下、UD)の考え方を念頭にプロジェクトが進められた。

一通りの作業が完了したところで、川端氏はユーザビリティ調査を専門に行っている企業に依頼し、モニターによる実機の利用調査を実施した。最初の段階で利用者の意見を十分に検討し、UD対応を基本にデザインを行ってきたことで、この時点で以前の画面よりは、だいぶ使いやすいという反応が得られた。この調査で得られたモニターからの反応と、 ボタンの形や配色などに関する意見を反映させ、2回目の調査も行って、最終的な形がほぼ確定した。

これまで、画面のデザイン変更に当たっては担当者自身の判断やチームメンバーに意見を求めることで検討を行ってきたが、川端氏は「それでは限界がある」と専門家による知見の必要性を感じていた。今回は専門の調査会社に依頼することで、利用者視点の調査に公正性が得られた形になる。

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