くらし情報『早期発見が治療のカギ! 不妊原因に多い「多嚢胞性卵巣症候群」の治療法』

早期発見が治療のカギ! 不妊原因に多い「多嚢胞性卵巣症候群」の治療法

早期発見が治療のカギ! 不妊原因に多い「多嚢胞性卵巣症候群」の治療法
卵巣に小さな嚢胞が多数できて、排卵がなくなったり遅れたりする「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」。前回の「症状編」では、生理不順のほかヒゲや多毛、ニキビ、肥満といった症状が見られることをお話しました。それでは多嚢胞性卵巣症候群であることがわかったら、どんな治療を受ければいいのでしょうか。今回は、治療方法について解説します。

○薬などで排卵を誘発する治療が一般的

多嚢胞性卵巣症候群は、ひとつの体質と考えられおり女性ホルモンレベルが良好に保たれていれば、経過観察していても問題ありません。しかし多嚢胞性卵巣症候群での排卵障害は年齢とともに進行するため、妊娠希望の場合は治療を開始するのが早ければ早いほど妊娠できる可能性は高まります。

若い女性などで当面は妊娠を考えていない場合であれば、ホルモンレベルが良好になるように女性ホルモン剤を用いた治療をします。生理不順の程度によって使用する薬剤や服用方法が異なりますが、まず周期的にプロゲステロンのみを投与する「ホルムストローム療法」やエストロゲン・プロゲステロン投与の「カウフマン療法」によって女性ホルモンを整えます。
そして3周期ほど服用したのちに服用を中止すると、脳下垂体から卵巣ホルモンの連携が復活して正常排卵に至るという、いわばショック療法のような治療をします。
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