2021年3月19日 23:10
長澤まさみ、最優秀主演女優賞で涙のスピーチ「支えがなければ映画はできない」
女優の長澤まさみが19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第44回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞した。
ブロンズを手にマイクの前に立った長澤は、しばらく沈黙しながら「本当に……」と切り出し、「たくさんの方に支えられなければ、映画作りはできないんだということを去年、身にしみて感じました」と涙。
「きっと本当は作りたかった映画を、去年作れなかった人たちもたくさんいると思います。そして、映画も公開できず先延ばしになっている人たちもたくさんいると思います」とコロナ禍によって苦境に立たされた人々の気持ちに寄り添った。
「その中で映画を公開してたくさんの方に観に行って頂けたことが本当に……うれしいです」と厳しい中でも恵まれた状況だったことに感謝。「これからも誠実に映画作りに向き合って、がんばっていきたいと思います」と決意を新たにし、「本日は誠にありがとうございました」と涙をぬぐって降壇した。
○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト
作品賞…『ミッドナイトスワン』
監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)