くらし情報『「攻殻機動隊の世界はどこまで実現できるか?」- 神山健治と冲方丁が慶大教授らと公開ブレスト』

2015年6月15日 11:46

「攻殻機動隊の世界はどこまで実現できるか?」- 神山健治と冲方丁が慶大教授らと公開ブレスト

そして「脳が並んでいるだけだったただの並列だが、実際の人間は並列を嫌う」と指摘した。

南澤氏も「ARISE」での草薙素子が義体を変えながら成長していくことについて触れた。本来は、子供の脳のまま大人の身体を操ることも可能なはずだ。しかし素子は、子供、ティーンエージャーと義体を乗り換えながら成長していく。「身体と(精神の)成長は切り離せないものなのかもしれない」と語り、また義体が社会に溶け込むためにどうすればいいかという部分は研究の種にもなるかもしれないという。神山氏は「肉体を捨ててみたら要らないと感じるかもしれない。こればかりは試してみないとわからないが、肉体と精神が不可分であると思いたい」と答えた。

●エネルギーは「逃げたいテーマ」
○電脳、AI - 進化を加速させるキーは「共有」

続けて話題は電脳やAIに移った。
冲方氏は「ARISE」での素子の電脳空間の描写について、これまでは電脳空間と現実空間とを描き分けるほうが普通だったが、今回は変えなかったと解説した。「もう視聴者もわかるだろう」という判断があったからという。また、素子の電脳空間には最初は自分しかいないが、だんだん部屋が増え、椅子や壁なども増えていき、個人のパーソナリティがわかる空間として描いたという。

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