2015年6月16日 08:30
Apple Music、LINE MUSICで始まる「ストリーミング・ミュージック」市場の拡大 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
ものだったが、所有している音楽以外は再生できない。ストリーミング・ミュージックは楽曲を所有できない代わりに、巨大なライブラリーへの入場パスを手に入れるようなものである。
この種のサービスはすでに海外では定着しており、世界的に人気な「Spotify」と、アメリカを中心に人気の「Pandora」が有名なところだ。Spoifyについては先日、全世界でアクティブユーザー数が7,500万人、有料会員数が2,000万人を突破した、との発表があったところだ。
ストリーミングというと「音質が悪い」というイメージを持ちそうだが、現在主流のサービスはそうではない。最高音質設定の場合、Apple MusicがACC・256kbps、LINE MUSICがAAC・320kbpsで配信を行う。ダウンロード配信もおおむねこの値に近く(ハイレゾ配信を除く)、もはや両者に音質上の差は小さいと考えていい。
ストリーミング・ミュージックの最大の特徴は、音楽の聞き方が変わってしまう点だ。
これまで我々は、持っている音楽だけを聴いていた。気になる音楽があったら、買う必要があった。1980年代はFMラジオのエアチェック、1990年代以降はCDのレンタルという手段もあったが、それは「安価に楽しむための補助手段」