2015年6月24日 10:00
大学デビューの落とし穴 (6) 6月:"受験型モデル"を脱却し、モヤモヤ耐性を身につけよう
青春の難敵は自意識ですね。
さて、そんな6月をトミヤマさんは「入学マジック」が徐々に解けてゆく月と書きました。入学式から続いた刺激と緊張の日々が終わり、いよいよ平常運行の大学生活へ突入していく、そのスタートがこの6月だというわけです。
魔法が解けるということは、つまり「現実を直視せねばならない」ということ。自分は何がしたいのか、この先どうなりたいのか、今すべきことは何か──。そういうことを、すべて自分で考えていかなくてはならないわけです。当時の私は、ここで思いっきり血迷った行動を取ってしまいました。
○授業をサボって書店通い。
そのワケは?
前髪をカールさせた私が、授業をサボって足繁く通っていたのが書店と図書館でした。こう書くといかにも文学青年っぽい感じですが、私は本が一冊もない家庭に育ち、文学部に通いながらほとんど読書をしたことのないズブの素人でした。そんな人間が、何をしに書店や図書館へ通っていたのか。
この頃、私は新書と参考書のチェックに熱を上げていました。新書というのは2005年に『バカの壁』や『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などの大ヒットによって一大ブームを迎えますが、これはそれよりも前の話。