2015年6月24日 10:00
大学デビューの落とし穴 (6) 6月:"受験型モデル"を脱却し、モヤモヤ耐性を身につけよう
当時の新書は「経済とは何か?」「哲学とは何か?」みたいな本が多く、私は「一冊読むだけで経済や哲学がわかるのか!」と胸を躍らせていました。
また、参考書というのは、漢字検定とか、日本語検定とか、歴史検定とか、そういう資格試験のテキストでした。資格を取れば取るほどイケてる人間になれる……。私は当時、そんな思いに取り憑かれていました。
しかし、結果から言うと、新書は難しくて全然読めなかったし、資格ゲッターもなれませんでした。単にお金と時間を浪費しただけ。だったら授業に出ろやって話です。
では、なぜこんなことをしていたのか。
今ならその理由を説明できるような気がします。おそらく、当時の私は「導いてくれる存在」が欲しかったのです。
○「やるべきこと」を与えて欲しい症候群
トミヤマさんも言うように、大学というのは基本的に"放任主義"の場所です。「入学マジック」が解けた後の大学には、何の道しるべもない世界が待っています。すべては自分次第という日々にあって、私が求めたのは、受験勉強が示してくれたような「目標」と「カリキュラム」でした。
つまり、高校や予備校の先生みたいに「ここからここまで勉強しろ」