“ポカリのCM”トレンド入り 監督が語る舞台裏「狙っても、もう撮れない」
と初々しい回答を。
「見たことのない映像表現が得意」と評される柳沢監督は、これまでポカリスエットはもちろん、資生堂やdocomo、日清食品、 Googleなど多数のCMを担当し、世界三大広告祭をはじめとする数々の賞を受賞してきた映像監督だ。
柳沢監督はコンセプトについて「最初クリエイティブチームから、今の世界の状況に対して、ポカリスエットのヒロインは『アゲインスト』することをやりたい。と話がありました」と明かす。逆風や抵抗といった意味を持つ『アゲインスト』という言葉。どう表現すれば高校生に響くかを考えた結果、「すごく些細なこと、たとえば『一緒に帰ろう』と友達に伝えるためだけに逆走していくのは、身近に感じてもらえるのでは? と思いました」とストーリーが出来上がっていったという。
演出面でもポカリスエットの象徴として『風』の表現にこだわった。「勇気を出して、自分の道を進んだら『逆風』が『追い風』に変わるというのも、ポカリっぽいかな」と柳沢監督。
また、もともとはCGを予定していたというが「ポカリらしさはフィジカルだから、実際にヒロインの子が走って汗をかくのを表現したい」という話から、85メートルの動く舞台セットが制作されることに。