くらし情報『なでしこジャパンが逆境のなかで輝かせた、ひたむきな「折れない心」の源泉』

なでしこジャパンが逆境のなかで輝かせた、ひたむきな「折れない心」の源泉

ドイツのGKアンゲラーがもっていた540分間の大会最長無失点記録更新まであと1分と迫った前半27分。FW大儀見優季の左足が、アメリカの守護神ソロの牙城を打ち破る。

後半7分にもMF宮間あやの絶妙なFKが相手のオウンゴールを誘発する。直後に1点を追加されても誰も下を向かない。DF鮫島彩は足をつらせても必死に走り続けた。左足骨折で戦線を離脱していたFW安藤梢も日本から駆けつけ、ベンチで声援を送り続けた。

試合は2対5で負けた。それでも、なでしこの真骨頂でもある「折れない心」は最後まで発揮された。
彼女たちはなぜ愚直に、ひたむきに戦い続けることができるのか。

○レジェンド澤穂希が悲痛な祈りを捧げた日

歴史を振り返れば、彼女たちは女子サッカーの存亡をかけた戦いに何度も臨んできた。そのたびに歯を食いしばり、魂を削りながらバトンをつないできた。その象徴となるのが2004年4月24日、国立競技場で行われた北朝鮮女子代表戦だ。

勝てばアテネ五輪出場が決まり、負ければ可能性が消滅する大一番。相手はそれまで一度も勝ったことのない強敵。しかも、日本女子サッカー界は崖っぷちの状況に直面していた。
国内のL・リーグはバブル経済破綻の余波で1990年代の終盤から撤退チームが続出し、縮小の一途をたどっていた。

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