くらし情報『世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?』

2015年7月7日 17:53

世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?

海底奥深くから石炭を掘り出すために使われていた鉱業所の施設や坑道跡などが、最盛期の石炭産業の状況をよく示しているということが評価されました。そちらは危険なので見学できません。

もちろん、廃墟跡も石炭産業を支えた人々がどのような生活を送っていたか、ということを垣間見ることができる貴重な遺産だと思います。ただ、あまりに風化が進んでいるので、今後どのように維持していくかというのは大きな課題となっています。

それでは、本田さんが特にオススメする訪問先はどこでしょう?

ちょうど軍艦島の話が出たので石炭に関わる産業遺産で言いますと、熊本県荒尾市にある「万田坑」は施設全体がそっくりそのまま残っていて見学できますので、非常に見ごたえがありますよ。実は私は実家が熊本県でして、地元から世界遺産が誕生したのは非常にうれしく思っています。

それから、石炭採掘の歴史をじっくりと知りたいのなら、隣の福岡県大牟田市にある石炭産業科学館がオススメです。ここには世界遺産となった宮原坑で戦中に働いた朝鮮人労働者の「壁書き」が展示されています。
輝かしい歴史ばかりではなく、そうした点もしっかりと伝えているのが好感がもてました。

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