くらし情報『世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?』

2015年7月7日 17:53

世界遺産『明治日本の産業革命遺産』は結局ナニがすごい? 今見るべき場所は?

スコットランド出身の商人グラバーは、西洋の採炭技術を導入して日本最初の蒸気機関による竪坑を開発しました。旧グラバー住宅は日本に西洋技術を伝えた拠点だったと言えます。一方、海防の重要性を感じていた吉田松陰は、自力で産業近代化の実現を図ろうと松下村塾で説きました。ほかにも、福岡出身の実業家で三池炭鉱の採炭技術の近代化を進めた團琢磨(だんたくま)などの数々のすばらしい人材や、さらには数え切れないほどの多くの工員たちがこれらの産業遺産を支えてきたのです。

炭鉱と言えば軍艦島が有名ですよね。海中で石炭を掘っていたと聞きましたが。

九州の三池や筑豊では良質な石炭が採れるんですが、その石炭は海底にもつながっていました。地中や海中を数百m、場所によっては1,000m近く掘り進んで、しかも網の目のように路線が張り巡らされていたんですよ。
アリの巣みたいですね。

軍艦島は今回の登録を受けて、観光クルーズが予約でいっぱいになっているようです。今夏に上映される『進撃の巨人』のロケ地にもなっていますし、23の構成資産の中でも最も注目度が高いのではないでしょうか。

ただ、「軍艦島」の通称の由来ともなっているマンション群の廃墟跡が生み出す景観というのは、実は世界遺産として評価されているポイントではないのです。

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