2015年7月9日 12:00
歌舞伎フェイスパックが挑む! 中国巨大市場 - 一心堂本舗の越境EC戦略
そういう意思を持ってやらないと、経費がかかるばかりになってしまう。受け身では続けられません」(戸村氏)
越境ECにおいて、出店はスタートにすぎず、そこからの開拓と継続は自らの知力体力勝負。それはインターネット人口6億人と言われる中国でも同じことだ。戸村氏は「中国に店を出せば売り上げが上がる、というのは妄想」と、規模だけで中国市場を見ることに釘をさす。
○転ぶことも承知で走り続ける
天猫国際(Tmall Global)における一心堂本舗の公式店は6月にオープンしたばかりで、本格的なプロモーションはこれから。戸村氏は「作戦は立てていますが、うまくいくかはまだ分からない」と言う。模造品が出回る市場に乗り込み、ブランドを確立していくためには、超えなくてはならないハードルは多い。
「すぐに利益を上げたいわけではなく、ブランドを知ってもらうために長期的な視野で出店をしています。
ここ10年から20年は、中国市場を無視してはやっていけないと思うので、その中で最初の1年くらいは勉強と考え、振り回されながら経験値にしていきたいと思っています」(戸村氏)
また、同社は7月10日より、北京京劇院監修による「京劇フェイスパック」