くらし情報『金星探査機「あかつき」、7月の軌道修正では初めてトップ側RCSを使用』

2015年7月10日 13:40

金星探査機「あかつき」、7月の軌道修正では初めてトップ側RCSを使用

金星に接近する方角を変えることで、周回軌道の楕円の長軸の向きを変えるというわけだ。

ここまでは今年2月の記者会見で説明されていたことだが、今回のアップデートは、(1) DV4は3回に分けて実施する、(2) 金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-R1)ではトップ側の姿勢制御エンジン(RCS)を使用する、の2点だ。

前回、DV4は「7月に1回実施する」と説明されていたが、3回に分けて実施することになり、それぞれDV4-1/2/3という名称が付けられた。必要なΔV(加速量)は87m/sで、現在の計画では、DV4-1で18m/s(94秒間)、DV4-2で53m/s(276秒)、DV4-3でその残りを実施する予定。もし3回で不足していたら、4回目を実施することで補う。

DV4を3回に分けたのは、上記の(2)が密接に関係している。あかつきのRCSは、トップ側(ハイゲインアンテナ側)とボトム側(メインエンジン側)にスラスタが4本ずつ搭載されているが、周回軌道投入時には、熱的な制約から、トップ側を使うことに決まったという。ボトム側を使う姿勢にすると、機体の温度が上がってしまうので、なるべく避けたいのだ。

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