くらし情報『巨人Intelに挑め! - 80286からAm486まで (10) 番外編 - シリコンバレー企業の系譜』

2015年7月13日 11:00

巨人Intelに挑め! - 80286からAm486まで (10) 番外編 - シリコンバレー企業の系譜

レンタカーで日本ではめったに運転しない大きな車を慣れない右側通行で何とか走らせると、マチルダとか、モフェットとか懐かしいストリートの名が出てくる。Lawrence Expresswayという標識がでてきたら101号線を降りる。あのカリフォルニア特有の乾いた空気の匂いと突き抜けるような青い空は、シリコンバレーを訪れた人であればいつまでも忘れない独特の感覚であろう。

○元々は小さなベンチャーの集まり

せっかくAMDの話を書く機会を得たので、どうせなら、AMDを育てたシリコンバレーの簡単な歴史、またそれを築き上げたレジェンドたちの話も書いておこうと思う。

この辺の話をすると、私的にはここに出てくる人物たちの名前を聞くだけである種の興奮を覚えるのだが、一般の読者にはなじみがないと思うので背景説明を記しておく。今は大企業となったけれど、当時は小さなベンチャーの集まりだったシリコンバレー企業の系譜である。それまではサクランボなどの果物の生産地でしかなかったカリフォルニアのサンタクララ周辺が、シリコンバレーと呼ばれる世界中のハイテクの中心地となった起源は、トランジスタの発明で知られるウィリアム ショックレーが開設したショックレー半導体研究所にある(ショックレーはベル研究所でトランジスタを開発した他の2人の科学者とともにノーベル賞を受賞した)。

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