2015年7月13日 18:26
Microsoft、3度目のリストラはスマートフォン事業との決別か? - 阿久津良和のWindows Weekly Report
よりも注目するべきは、Nokiaのデバイスおよびサービス事業から得た資産を一括で償却する点である。その結果、76億ドル(約9,200億円)の減損になるとMicrosoftは説明した。
○MicrosoftはWindows Phoneから撤退するのか
さて、Microsoftは「Lumia」ブランドのWindows Phoneデバイスを日本以外の各国で発売している。先頃は日本マイクロソフト社員用デバイスも、特別に技適マークを取得したLumiaデバイスに切り替わり、日本国内におけるWindows Phoneデバイスの再投入に期待が高まりつつあった。
だが、今回のリストラ計画には、Microsoft自身がスマートフォンデバイス(=Lumia)事業を続ける意味が小さいため、競争軸を変更する目論見がある。Nokiaの携帯電話事業買収にもっとも乗り気だったのは前CEOであるSteve Ballmer氏であり、Nadella氏はもともと反対の姿勢を示していた。
2015年Q3のスマートフォンデバイス部門に関する情報を確認すると、Lumiaシリーズは860万台を販売し、14億ドルを売り上げている。