2015年7月13日 18:26
Microsoft、3度目のリストラはスマートフォン事業との決別か? - 阿久津良和のWindows Weekly Report
だが、前期と比べると16%の減収であり、決してよい成績とは言い難い。市場シェアもiOS/Androidに大差をつけられたままだ。
このように"お荷物"的存在であるスマートフォンデバイス事業に対して、アプローチと変えようとするのが今回の発表内容だ。では、MicrosoftはLumiaシリーズから完全撤退するのだろうか。筆者の予測は"否"である。まず、2015年後半に登場する予定のWinodws 10 Mobileをインストールするデバイスが現状では少な過ぎるのだ。
7月1日、日本マイクロソフト代表執行役社長に就任した平野拓也氏は「今までお付き合いの少なかったデバイスベンダーからも多くの問い合わせを受けている」、とWindows Phoneデバイスの開発が国内でも盛り上がりつつあることを示していたが、ハードウェアをパートナー企業だけに頼る旧来の手法を選択する可能性は薄い。Surfaceのようにターゲットを絞って開発を続けるのではないだろうか。
もちろん、Winodws 10 Mobileを捨て去る予定は、Nadella氏の手帳に書き込まれていないだろう。既にLumiaやSurfaceなどを扱っていたMicrosoft Devices Groupを、WindowsやWindows Phoneなどを扱うOperating Systems Groupに統合し、新たにWindows and Devices Groupを新設した。