2015年7月25日 11:30
若き起業家たちの夢とその戦略 (2) 世界のCtoC市場に挑む、革命児BUYMAの正体
と決めていたという。
○ヤフオク! の一部分を切り出せばサービスとして通用する
――― 起業までにどのような道のりがありましたか?
そうですね。2002年のクリスマスに、前職の同僚だった田中禎人(2013年4月、共同CEOを退任)と残業していたところ、田中が「面白いアイデアがあるから聞いてくれ」と話しかけてきたんです。その会話の中で、田中の知人が以前海外で買った靴が、日本ではどうしても手に入らないので、海外在住の友人に購入してもらい、日本へ送ってもらっているという話を聞きました。
彼は、現地に知り合いがいるおかげでそういったことができますが、海外に知人のいない人はそれができません。海外でしか手に入らないものを誰でも買えるようにする ―― これがバイマの発想の根幹でした。自分にもアイデアがあったので、田中の意見と合わせてブラッシュアップしていくうちに、市場はあるはずだと自信を持ったことを覚えています。しかし、当時のCtoC市場はヤフオク! の一人勝ち状態だった。
よく「CtoCは市場が大きいほど強く、一度市場ができるとそこに皆が集まるから、後発サービスが勝つのは難しいだろう」と言われたほどです。