2015年7月29日 07:00
ミクシィが新しいコミュニケーションを考えたら、ゲームができた (1) "モンスト"をヒットに導いた戦略とは
モバイル業界で革命的なヒットを記録している「モンスターストライク」。このゲームの開発を手掛けたのは、SNS「mixi」で知られる株式会社ミクシィだ。なぜ同社がゲーム開発の分野で記録的な大ヒットを飛ばせたのか、その戦略についてエックスフラッグスタジオ総監督兼モンスターストライクプロデューサーである木村弘毅氏に話を聞いた。
○ユーザーの熱量を皆でイメージして開発
――「モンスターストライク」というプロジェクトがスタートしたいきさつを教えてください
実は、「モンスターストライク」の前に手掛けていたプロジェクトから、すでにリアルタイムコミュニケーションを追求したサービスを設計していました。純粋なバトルゲームではなく、コミュニケーションツールに沿ったものです。
残念ながらそのプロジェクトは諸事情があって閉じることになったのですが、そのあと「もうちょっと外連味たっぷりの、ザ・ゲームというものに焦点を当てよう」という声が上がってきた。ユーザーがワイワイ、キャアキャア言いながら一緒に遊べる、アドレナリン全開のエンターテインメントに振り切ってしまおうという発想でした。
――なぜその発想がでてきたのでしょう?
ユーザーの熱量を皆でイメージしていたことで、発想が出てきました。