2015年7月29日 07:00
ミクシィが新しいコミュニケーションを考えたら、ゲームができた (1) "モンスト"をヒットに導いた戦略とは
だったら、当初のコンセプトを大事にしよう、と。ザ・エンタメに特化しているブランドカラーをより強調するうえで、「mixi」の看板を出しませんでした。
デザインやカラーイメージにしても、「モンスターストライク」はどちらかというと庶民的な中華とラーメンみたいな感じがありますが、「mixi」はおしゃれなスイーツ系のようなイメージを喚起させますからね。
○コミュニケーションの味わいがわかる集団
――でも、ミクシィ社内で開発されたわけですから、どこかに「mixi」のイズムのようなものがあるのでは?
その点でいえば、お客様のコミュニケーションを活性化させるという目的をブレずにやれた土壌が挙げられますね。「mixi」を通じて、弊社にはコミュニケーションの味わいがわかるような社員が集まっているのは事実です。SNSも友だち同士でコメントを交換したりする熱量はものすごいものですよね。弊社の社員は、それを肌で感じ続けていましたし、コミュニケーションの威力を心から理解しているメンバーでした。「友だちと遊ぶというのは、楽しいだけでなく正しいよね」と、コミュニケーションの本質を知っている人たちだったんです。