村川絵梨「原点回帰の一年」『青天を衝け』で得たエネルギーを8年ぶりミュージカルにつなぐ
その切なさをお伝えするにはどうすればいいのか。演出を担当する小林香さんとお話をしながら一緒に作品を作らせてもらっています。11年前は必死だったから、一緒に作るなんてことも考えられなかったです。
あと楽曲を上手に歌うのはもちろんですが、歌をセリフとしてお届けすることが一番の課題です。全編ほぼ歌で構成されているので、お客さんに「こういうストーリーだった」と理解していただかないとダメ。それを前回はできていなかったので、絶対にできるようにしたいと思います。
――当時お相手役だった山本耕史さんに再演のことを伝えましたか?
はい、連絡させていただきました。『The Last 5 Years』は耕史さんがとても大切にされていた作品です。
受け継がせていただくような気持ちで頑張りますとお伝えしました。耕史さんは「当時よりいまのほうが女優としていい感じに熟していていいかもね」と言ってくれました。もし、耕史さんが観劇に来ていただけるならこっそり来てほしいです。来ることを知っていたら緊張しちゃうから(笑)。
――多数の舞台に立たれている村川さんですが、舞台に出演していて思うことはありますか?
映像のお仕事からスタートし、その後舞台を経験して映像と演技の向き合い方が全然違うと感じました。