くらし情報『データを集めて「発明」するコンピュータ「ワトソン」とは』

2015年8月3日 15:06

データを集めて「発明」するコンピュータ「ワトソン」とは

用途によってクラウドで提供されることも、ハードウェア込みのシステムで提供されることもあるが、例えば医療向けとサポート向けにまったく同じシステムが提供されるわけではない。

ワトソンは各分野ごとに最適化するよう、取得するデータの重み付けや分析する言葉の傾向、出力内容などといったアルゴリズムを変更することができ、それが20以上のAPIのパッケージとなって提供されている。つまり、目的によって様々な個性を持ったワトソンたちがいることになる(ちなみに、ワトソンは物理的にも複数存在する)。

それぞれのワトソンが蓄積した学習結果は、ひとまとめにされることはなく、個々のシステムとして育っていく。この点は、巨大なサーバーファームの中で世界中のデータを喰らって巨大化していく印象のある、Googleの人工知能とは性格を異にした存在だと言えるだろう。

●ロボット店員の登場も近い!?
○どう使われているのか

基本的に、ワトソンの機能は「データを与えて学習させ、質問を投げかけるとデータから答えを類推して回答を導き出す」ことだ。質問の入力として自然言語を認識でき、データソースとしてはテキストだけでなく、画像や音声、動画、MRIやレントゲンからの入力なども加えられているという。

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