くらし情報『データを集めて「発明」するコンピュータ「ワトソン」とは』

2015年8月3日 15:06

データを集めて「発明」するコンピュータ「ワトソン」とは

つまり1ワトソン年=通常の4年分というわけだ。

ローディン氏は、2013年にワトソンの事業をスタートさせたとき、2015年にどんなことができるかはさっぱりわからなかった。従って将来ワトソンがどうなっているかは、まったく予想ができないというのだ。通常の4倍もの速度で進化を続けるワトソンは、やがてさまざまな形で自然に人間の知的生産を支えるツールになるのだろう。

ワトソン自体は前述したようにサーバー上に構築するシステムなので、クラウドと連携して動作する機会の多いスマートフォンとは相性がいい。将来は、たとえばニュースアグリゲーションサービスも、ワトソン経由で記事の内容までを加味して配信が行われるなど、まるで自分だけの秘書のように動作するワトソンサービスを多数使い分けるような時代もそう遠くはなさそうだ。日本においてはIBMはソフトバンクと共同でワトソンの日本語対応および日本の事業者への導入拡大を図っており、初期エコシステムのパートナーとして9社が発表されたほか、東大医科学研究所がワトソンを使ったがん研究を開始するなど、その一歩を踏み出したところだ。これまでの4倍の速度で進化していくワトソンを使い、日本ならではのサービスが生み出されるのか、期待したい。

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