くらし情報『デジタル技術の進化は本当に人から仕事を奪うのか? - ロボットと共に働く未来の在り方を考える』

2015年8月13日 12:03

デジタル技術の進化は本当に人から仕事を奪うのか? - ロボットと共に働く未来の在り方を考える

しかし、関口氏は、「日本企業がこうしたものに踏み込めているかというと、だいぶ取り組み数は増えてはきたものの、まだ踏み込みの度合いは浅い。アイデアソンやハッカソンなども開催されているが、その多くが日本の中という閉じられた世界での開催であり、今後の成長を考えるのであれば、グローバルの中でアイデアや能力の収集を行っていくことが求められるはずだ」とする。

一方で、企業の変化に併せて、従業員に求められる能力も必然的に変化していくこととなる。例えばハードウェアとソフトウェアが密接に絡む必要があるIoT市場は、GoogleやAmazonといったソフト側、日本の製造業のようなハード側双方から、成長市場と期待され、参入が相次いでいる。こうした分野は、ハードウェアとソフトウェアの融合が必須であり、これまでも組み込み分野のエンジニアには求められる能力ではあったが、ソフトウェアのエンジニアがハードウェアのことを、ハードウェアのエンジニアがソフトウェアのことを、互いにある程度、理解する必要が出てくる。もちろん、軸足はソフトウェア、ハードウェアのいずれかではあり、不得意な方は、別の得意な人や企業と組んで進めていくといったところが現実的な対応となるだろうが、より良い製品・サービスを実現していくためには、それこそかつての日本の半導体メーカーや電機メーカーのようなIDM(Integrated Device Manufacturer:垂直統合型デバイスメーカー)

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.