2021年7月9日 10:00
小出恵介、NYでつかんだ演技の本質「役者としての礎に」 4年ぶりドラマで手ごたえ
どうするべきか逡巡しましたが、鈴木おさむさんからご指名をいただいたということだったので挑戦するべしと思いました。おさむさんとは、『ボクたちの交換日記』(2013)でご一緒していて、こういう形でまたご縁をいただけてうれしかったです。
――作品自体の魅力はどのように感じましたか?
お酒にまつわるドラマというのが斬新で、かなり責めていますが面白いエンターテイメントになっているなと感じました。
――講習会のシーンはカリスマ社長のようなオーラを放っていますよね。
かなりキャラクターを作って異様な方向にしました。酒癖の悪い人たちに過度な飲酒の危険性を説くのですが、皆さんその甲斐なく運命に翻弄されていくというのを予言しているような謎な立ち位置なので、その謎さを酒野の雰囲気からも出していこうと思ったので。
――主演としてがっつり演技され、やりがいなど改めて感じましたか?
ドラマ、そして演技の楽しさやありがたみなど、いろんなことを再確認しました。役を演じるということがあると、こんなにも自分の普段の感覚・状態が違うんだなと。
欠けていたものが埋まった感覚があり、撮影後は非常に心の状態がいいです。演じることが自分の中で大きな部分を占めていたのだと痛感しました。