『100ワニ』上田監督夫妻「誰も否定しない物語に」 互いの長所を生かして制作
あまりない味わいのアニメになっていると思います。
ふくだ監督:上田単独でも、私単独でもこの形になっていないですし、お互いの長所を生かしてバランスを取ったからできた作品になっているので、2人でやってよかったなと思っています。
――インタビュー中も仲の良さが伝わりますが、制作の過程で喧嘩になることは?
上田監督:しないですね。
――意見が衝突することがあるのかなと思いましたが、公私ともに本当に素敵なパートナーなんですね。
上田監督:日常生活でも喧嘩は1年に1回あるかないかです。
ふくだ監督:近年は本当に喧嘩してないですね。上田は映画のことを四六時中考えている人で、人間としての生活力は弱いので、そういうところで私が小言を言うことはありますが、映画においてはお互いの長所を知っているし、信頼もしているので。しかも、得意不得意が全然違いますし、10年間一緒に映画を作っている中で、作品に抱いているビジョンを明確に共有できている部分もあるので、意見が対立することはなく、補足し合えた感じです。
上田監督:クリエイター同士で喧嘩するときって、こだわりとこだわりがぶつかる時だと思いますが、うまいことこだわるポイントが違う。