湘南ベルマーレ指揮官がレッズとの4度目の対峙で得たさらなる成長への確信
ベルマーレは何度も、何度も荒波に直面してきた。それらを一丸になって乗り越え、時には涙しながら一歩ずつ、愚直に前進してきた。
レッズからは「ひるまない闘志」と「リスクを冒し続ける勇気」、そして「平常心」を過去3度の対戦で学んできた。4度目の対戦でそれらをすべてピッチの上で実践できたことが、冒頭の会見での言葉につながっている。
ポストを直撃したFW菊地俊介のヘディング弾。日本代表GK西川周作に防がれたFW高山薫の一撃。主導権を握る可能性があったからこそ、試合後に永木は胸を張った。
「悔しいけど下を向く必要はない。
いままで一番手応えがあった」。
○真っ向勝負の末に突きつけられた2つの課題
ならば、今回の黒星はベルマーレに何を残したのか。
「考え方次第で学ぶことはあるし、負けたら何もないという考え方もできる」。
チョウ監督はふた通りの考え方から、迷うことなく前者を選んでいる。
「相手のストロングポイントを抑えるよりは、自分たちのよさをどれだけ出せるか、という試合にしたかった。プレーに対する選手の自信、相手を怖がらずに懐へ入ってボールを奪う、懐に入ってボールをもらう回数は、間違いなく2年前より増えた」。