2015年8月24日 13:37
シリコンバレー101 (627) 握手券のために音楽を買う - 同じような問題が音楽ストリーミングでも
契約者シェア方式が望ましいのは理解できるが、契約者シェア方式に変更するのは簡単なようでいて複雑で面倒なプロセスになる。個人的には、それがシンプルなビッグプール方式が続く理由ではないかと疑っている。
Laguana氏の指摘が的を射ているのか、それとも的外れなのかはわからないが、それでも同氏の指摘が広く共有されているのは、音楽ストリーミングサービスの仕組みが不透明だからだ。突きつめると、問題の核心はそこにある。
AppleのApp Storeが成功した理由の1つは、シンプルで透明な仕組みだったからだ。アプリを購入した代金の7割がアプリ提供者に届くから、アプリ開発者を身近に感じられる。対照的に音楽ストリーミングサービスは、サービスがユーザーとアーティストをシンプルかつ透明に結ぶ仕組みになっていないから、CDを購入していた頃よりもアーティストをサポートしている感覚が薄くなる。音楽ストリーミングが音楽産業を支える新たなモデルになるには、この点が改善されるべきである。
9月の末になったら、Apple Musicに料金を支払うユーザーが出てくる。だからこそ、このタイミングで問いを投げかけてきたLaguana氏に対して、音楽レーベルやストリーミングサービス側はしっかりと答えるべきだと思う。
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