くらし情報『親知らずは抜いたほうがいい? そのままがいい?? - 歯科医に聞く』

親知らずは抜いたほうがいい? そのままがいい?? - 歯科医に聞く

のイメージが付きまとうものの、親知らずがもたらすメリットもあるのだ。

■親知らずは他の奥歯のスペアとなる……親知らずよりも手前にある大臼歯を、虫歯などのせいで抜かなければならなくなった場合、その部位に親知らずを移植できれば元通りかめる状態になる。

「万が一、永久歯の臼歯部を喪失した場合、その抜歯部位に親知らずを再植する治療方法があります。形態やその状況での条件をクリアする必要はありますが、隣在歯の歯牙を削って作成するブリッジやインプラントなどの代用法として再植という治療選択があります」(今村医師)。

■再生医療に利用できる可能性がある……歯科治療などで抜いた歯から採取できる歯髄(歯の神経)細胞は、乳歯・永久歯ともに極めて増殖力が高いという特徴がある。すなわち、短期間の培養で多くの細胞を得られるメリッ トがある。さらに、歯髄細胞は歯という強固な組織によって、紫外線などの外的刺激に保護されている。そのため、歯髄細胞はいつまでも若々しい状態で保存されているのだと考えられている。
これらの条件から、歯髄細胞を用いて良質なiPS細胞を作れ、 将来の再生医療に利用できることが期待できるとされている。

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